2014年11月01日

旧中川の考えたら怖い話

東京下町散策、今日は旧中川から。

旧中川は江戸川区と墨田区の境を流れる川で、大正から昭和の初期に荒川放水路が掘られた結果、分断されてしまった中川の一部。
そして、中川は荒川に沿ったところへ新たに造られたので、ここは旧中川と呼ばれている。
ここも以前は切り立ったコンクリート製の堤防が立っていた。
それがいまはこのように両側に散策路も設けられていて、散歩をしても気持がいい素敵な場所に変貌した。
tky0004.JPG

毎年、この川でレガッタに乗れたりとかの催し物が開催されており、そこで聞いた恐ろしい話。

この旧中川の水面が以前より随分と下げられたので、こんな散策路を設けられるようになった訳で。
じゃあ何故そのようなことができるかというと、この川は地図でみるとわかる通り、両端とも荒川につながっているけど(荒川によって分断されたんだから当たり前だけど)、そのまま自然に流れてはいない。

そのつながっているところで、実はせきとめられていて、ポンプで送っているとのこと。それで旧中川は荒川より数メーター低く水面を保っているんですと。
だからもしそのつながっているところが何かの災害で壊れることがあると、この旧中川の水面は一気に数メートル上がるんだそう。

ちょっと何メートルだったか詳しい数字は忘れたけど、身長の何倍も上だなと思った記憶がある。
ああ恐ろしい!
まあこの辺はゼロメートル地帯なんだから、東京湾の海水レベルにもよるけど、旧中川に接している周りの地盤くらいまでは上がるってことなんだろう。

おまけではあるが、そんなことで、この旧中川と荒川は、パナマ運河のように2枚の水門で仕切られていて、舟が通る時は、水門の間の水位を上げたり下げたりしながら、順番に水門を開閉して進んで行く。
tky0001.jpg

今ちょうど旧中川側の水門が開いているところ。
このあと向こうから舟が入ってきたら、この水門を閉めて、この運河のようなところの水位を手前側の荒川の水位まで上げてから、手前にあるもう一枚の荒川に接した水門を開けて、荒川に出るという手順である。

この場所はロックゲートと呼ばれている。
でも、残念ながら見ていても滅多に開くことはない。

下町散策、きょうは考えただけで恐ろしい旧中川から。

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posted by kabumy at 14:23 | TrackBack(0) | 亀戸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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